「HSPは人間関係リセット症候群になりやすいって本当?」
「0からやり直したくなる」
「人間関係をリセットしたくなったらどうすればいい?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
人間関係で疲れてしまうこと、ありますよね。特にHSPの方々は、他人との関わりからくる疲れやストレスをなくすために、人間関係をリセットししてしまうことがあります。
自分を守りつつ、人とのバランスを取るためにはどんな対策が有効なのでしょうか?
この記事では、以下について紹介します。
- なぜHSPは「人間関係リセット症候群」になりやすいのか
- 「人間関係リセット症候群」の人が起こす行動
- 「人間関係リセット症候群」になりそうな時の対処法
人間関係をリセットしてしまうと、その瞬間は楽になれるかもしれません。しかし、大切な人たちとの関係がすべてなくなり、孤独になってしまいます。
大切な人たちを失う前に、一度立ち止まってください。
HSPがなりやすい「人間関係リセット症候群」とは?
「人間関係リセット症候群」と聞くと、精神障害を想像するかもしれませんが、実際には病名ではなく、心理的な状況を指す現代の俗語です。病気ではないこの状態は、HSPに見られがちな心理状態です。
現代社会では、いつでもどこでもオンラインで繋がれることができる便利さがあります。しかし、このつながりが、過度なストレスや疲れを引き起こすことがありますよね。
そして、その疲れが積もり積もって、いつしか人間関係をリセットしたくなる心境に追い込まれることがあります。これを「人間関係リセット症候群」と呼びます。
HSPが「人間関係リセット症候群」になる3つの理由
HSPが「人間関係リセット症候群」になりやすい3つの理由を紹介します。
- 気を使うのに疲れやすいから
- ネガティブ思考になりやすいから
- 刺激に疲れやすいから
気を遣うのに疲れやすいから
HSPは他人との関わりの中で気を遣いすぎてしまい、その結果、心身ともに疲労しやすい傾向にあります。気が合わない人とでも上手くやろうと頑張り、自分を追い込んでしまうことも少なくありません。
そんなHSPが「人間関係リセット症候群」になるのは、自分を守るための反応でもあります。繊細な心を持つあなたが、ストレスの負荷から逃れようとする際に、人間関係をリセットしてしまいます。
ネガティブ思考になりやすいから
HSPはネガティブな考え方に傾きやすい傾向があり、これが人間関係リセット症候群を引き起こす一因になります。ネガティブに考えてしまうと、自尊心が揺らぎ、自信を失ってしまいます。
このような状態になると、HSPは厳しい現実から逃れたくなり、他人との連絡を自ら断つことで心を守ろうとしてしまいます。しかし、人間関係のリセットは、短期的には心を守るかもしれませんが、長期的には孤独になってしまう可能性があります。
刺激に疲れやすいから
HSPは、日々の生活の中で受けるさまざまな刺激に敏感です。大勢が集まるイベントでは、人の声や物音、光や香りなどの刺激が多く、これが過度な疲労を引き起こす原因になります。
また、他人の感情や場のムードを敏感に察知するため、それらすべての情報を処理しようとすることで、精神的な疲れを感じやすくなります。
集まりの後には何も手につかないほどの疲れを感じることも。疲労が積み重なることで、HSPは人との関わりを一時的にリセットしたくなる衝動に駆られることがあります。
「人間関係リセット症候群」のHSPがやってしまう3つの行動
「人間関係リセット症候群」のHSPがやってしまう行動として、次の3つがあります。
- SNSを全削除する
- 転職する
- 引越しする
このような行動をとり始めたら、ストレスが溜まっているサインです。行動をしてしまう前に気づくためにも、確認しておきましょう。
SNSを全削除する
「人間関係リセット症候群」のHSPは、自分のSNSアカウントを突然、全削除してしまうことがあります。SNSは無くてはならない存在となっており、友人や知人との繋がりを持つ手段の1つです。
SNSを全削除するという行動の背後には、逃避願望や他人の気を引き出したいという無意識のサインがあるかもしれません。また、直接的な批判や否定に直面した時のストレス反応としても起こります。
転職する
職場は生活の大きな部分を占め、そこでの人間関係は私たちの心に大きな影響を与えます。「人間関係リセット症候群」のHSPの中には、新たな始まりを求めて、繰り返し転職を選ぶ人もいます。
転職を繰り返すことで、以前の同僚や上司との縁を自然に断ち切ることができますよね。これは一見、自分を守るための行動かもしれませんが、長期的には信頼を築くことが困難になる可能性もあります。
引越しする
新しい環境に飛び込むことでスタートを切り直したいという願いから、自分を知る人々がいない場所への引越しを選ぶ「人間関係リセット症候群」のHSPも少なくありません。
引越しの動機は人それぞれですが、特定の人との関係を断ち切りたい、または自分の居場所を知られていることに不安を感じるケースもあります。HSPは、特に人間関係からの圧力を感じやすいため、物理的な距離を置くことで心理的な距離を確保しようとする傾向があります。
HSPが「人間関係リセット症候群」になりかけた時の3つの対処法
もしHSPのあなたが人との関係をリセットしたい、自分のことを知らない場所でやり直したいとかんじているのなら、「人間関係リセット症候群」になりかけているサインです。
「人間関係リセット症候群」になりかけていると気づいた際には、次の3つの対処を行いましょう。
- 誰かに相談する
- デジタルデトックスをする
- 悩みを紙に書き出す
「人間関係リセット症候群」は日々のストレスが溜まっている証拠です。まずは、自分としっかり向き合うようにしましょう。
誰かに相談する
「人間関係リセット症候群」になりかけているときは、今のあなたの状況を誰かに相談してみましょう。
多くのHSPは悩みを抱え、それが人間関係のリセットへと導く原因になります。信頼できる友人や家族、カウンセラーに相談することで、自分の感じているプレッシャーやストレスを吐き出し、解消への道を見出すことができます。
自分1人で解決しようとせず、信頼できる誰かに心を開いてみましょう。あなたは1人ではありません。
デジタルデトックスをする
生活には欠かせないSNSやLINEなどの連絡手段ですが、これらが常時つながっているため、焦燥感を感じてしまう方も多いでしょう。特にHSPは、「早く返信しなければ」という焦りが生まれ、時には全てを遮断したくなる衝動に駆られることがあります。
そう感じた時、デジタルデトックスを試みることが一つの解決策になります。スマホの電源を切ったり、アプリの通知をオフにしたりすることで、一時的な安心感を得ることができます。
また、SNSに溢れる過剰な情報やネガティブな投稿に心が疲れた時は、積極的にミュートやブロック機能を使って、自分を守りましょう。
デジタルデトックスを行うことで、一時的にでも心の負担を軽減し、自分の心としっかり向き合う時間を持つことができます。ぜひこの時間を使って、本当に大切な人との関係や自分自身の心の状態を見つめ直し、リセットではなくリフレッシュする方法を探してみてください。
悩みを紙に書き出す
「今すぐ全てをリセットしたい!」という衝動が高まった時、すぐに行動に移すのは一旦待って、まずはその瞬間の思いや感情を紙に書き出してみましょう。
悩みや不安を紙に書き出す行為は、感情を整理し、自分を客観的に見ることができます。書くことで心が整理され、人間関係を断ち切る必要が本当にあるのか、別の対応方法があるのかを考える時間が生まれます。
ぜひ、心がざわつく時には、紙とペンを手に取って、自分の思いを書き留めてみてくださいね。
HSPが「人間関係リセット症候群」になる前に
HSPが1人になりたい、0からやり直したいという気持ちになっているときは、日ごろの疲労やストレスが溜まっている証拠です。
もし、「人間関係リセット症候群」になりかけていると感じたら、以下の3つを試してみてください。
- 誰かに相談する
- デジタルデトックスをする
- 悩みを紙に書き出す
人間関係をリセットすることは、一時的には楽になるかもしれませんが、長い目で見ると孤独になってしまいます。
あなたのことを大切に思ってくれている人たちを失わないためにも、一度立ち止まってみてください。