「HSPは自律神経になりやすいって本当?」
「どんな症状があると自律神経失調症の可能性がある?」
「自律神経失調症にならないために気を付けるべきことはある?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
体を活動状態にする交感神経と、体を休める状態にする副交感神経のことを合わせて、自律神経と呼びます。
普段は、2つの自律神経が交互にバランスよく機能します。
しかし、ストレスや生活習慣の乱れによってどちらか一方が過剰に働きすぎることで、自律神経失調症という心身の不調を引き起こします。
自律神経失調症にならないためにも、自律神経の乱れが起きないような生活を心がけることが大切です。
この記事では、以下について紹介します。
- 自律神経とは
- 自律神経失調症の原因
- 自律神経失調症の症状
- HSPが自律神経失調症になりやすい理由
- 自律神経失調症にならないために気を付けるべきこと
自律神経失調症は、誰でもなる可能性のある病気です。しかし、日常生活を見直すことで、回避することはできます!
まずは、生活習慣の見直しやストレスの原因を取り除きましょう!
自律神経とは
自律神経とは、呼吸や消化、血圧や鼓動などを自動的にコントロールしてくれる神経のことを指します。
私たちが寝ている間でも、呼吸は止まらず生きていられますよね。これは、私たちが意識しなくても自律神経が活動してくれているからなのです。
そんな自律神経ですが、交感神経と副交感神経という2つの種類があります。それぞれの違いや特徴をご紹介します。
交感神経
交感神経は活動するときに働く神経です!
交感神経は、血の巡りを良くするために心臓の鼓動や脈を速めたり、呼吸や発汗を促進したりなどの役割を担っています。主に朝から夜にかけて活発に活動しており、外で活動するのに適した体の状態を作りだしてくれています。
遠い昔に人間が外で自給自足しながら暮らしていた頃は、交感神経が働くことで狩りをしたり、外敵から身を守ったりなどの活動に重要な役割を担っていました。
現代になっても危険から身を守ったり、社会的な活動をしたりする際には、交感神経が活発化します。
副交感神経
副交感神経はリラックスや休息をする時に働く神経です!
副交感神経は、リラックス状態を作り出すために筋肉の緊張を緩めたり、脈や呼吸を穏やかにしたりなどの役割を担っています。
消化や睡眠、細胞の修復などの働きをするため、心身の健康を維持するための状態を作り出してくれます。そのため、主に夜から朝にかけて活動する神経といえます。
副交感神経が正常に機能するからこそ、蓄積された疲労やストレスがリセットされ、日々の日常生活を送ることができます。
HSPがなりやすい自律神経失調症とは?
自律神経のしくみや役割を理解できたところで、HSPがなりやすい自律神経失調症について詳しく解説していきます。
自律神経が乱れると自律神経失調症になる
自律神経は24時間の中で状況に応じて交感神経と副交感神経を切り替えています。
朝から夜は交感神経、夜から朝は副交感神経のようにですね。 このように、臨機応変に自律神経がいれかわることで、人間が活動しやすい状態を作ってくれています。
もし、この2つのどちらかが過剰に働きすぎるとさまざまな問題が起こり、心身に不調が現れてしまいます。
不調の例としては、体温調整がうまくいかず、人よりも暑さを感じて異常に発汗したり、排泄が思うようにいかず便秘気味になったり、夜でも活動モードになってしまい上手く値付けなかったりなどの症状が現れるようになります。
これらの症状が慢性的に続き、心身ともにバランスが崩れた状態が長期化してしまうと自律神経失調症になります。
基本的には、交感神経の活動が過剰になり心身が緊張状態になることで、体調を崩してしまうことが多いです。
あまり眠れなかったり、肩こりや腰痛の原因がこの自律神経の乱れかもしれません、、、。
自律神経失調症になる3つの原因
次に、自律神経失調症になる原因について、以下の3つがあげられます。
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレスの蓄積
生活習慣の乱れ
自律神経失調症になる原因の1つとして、規則正しい生活ができていないことがあげられます。
毎日の起きる時間や寝る時間がバラバラであったり、夜遅くに夕食を取っていたり、運動不足になっているなど、生活習慣の乱れには注意しましょう。
また、食生活の見直しも大切です。
塩分や糖分の偏りや、アルコールやカフェインの取りすぎは胃腸への負担や、睡眠の質の低下につながります。
心身ともに健康な生活を心がけましょう!
ホルモンバランスの乱れ
特に女性の場合は、ホルモンバランスの乱れが自律神経失調症を引き起こします。
月経や更年期によるホルモンバランスの乱れは、自律神経の働きを乱す原因になり、体調不良や抑うつ気分などを引き起こします。
月経による腹痛や腰痛、不安感や憂鬱な気分による心身の不調が大きい人のことを、PMSやPMDDと呼びます。また、更年期障害にはほてりや発汗、イライラや不安感、不眠などの自律神経失調症に似た症状が現れます。
自律神経失調症は、さまざまな病気と関連していることがあるので、気になる場合は病院に相談してみましょう。
ストレスの蓄積
自律神経失調症はさまざまなストレスによって、交感神経の活動が活発になることで生じます。
精神的なストレスとしては、不安や恐怖、人間関係や経済的な悩みなどが当てはまります。
身体的なストレスとしては、睡眠不足や怪我、病気などのによる痛み、長時間の労働によるストレスなどがあてはまります。
また、冷房の効いた部屋で長時間過ごしたり、暑すぎる場所で仕事をしたりなど環境的なストレスが自律神経自律神経失調症を引き起こす場合もあります。
気温だけではなく、騒音や悪臭などもあてはまるため、不快感を感じる場所で無理をして過ごすのは控えましょう。
自律神経失調症の症状
自律神経失調症は、前述したような生活習慣やホルモンバランスの乱れ、ストレスの蓄積によって、自律神経のバランスが崩れる状態のことを指します。
実は、自律神経失調症は正式な病名ではありません。 だからといって、自律神経の乱れをほっておくと、めまいや頭痛などの体調不良を引き起こし、別の病気を発症する原因になる可能性があります。
自律神経は生きていく上で重要な役割を果たす機能なので、以下のような自律神経失調症の症状が現れた際は、できるだけ早くに病院に見てもらいましょう!
- 動悸
- 息苦しい
- 吐き気
- 便秘
- 耳鳴り
- めまい
- 立ちくらみ
- 目の疲れ
- 頭痛
- 手足や身体の痺れ
- 多汗
- 肩こり
- 筋肉痛
- 食欲不振
- 不眠
- 倦怠感
- 疲労感
- 突然の涙
- うつ
- だるさ
- 落ち込み
- 不安
- イライラ
- 情緒不安定
- 気力低下
- 集中力低下
人の体質によって生じる心身の不調は異なるので、少しの違和感があれば医師に相談してみてくださいね。
なぜHSPは自律神経失調症になりやすいのか
HSPは刺激に敏感で繊細、感受性が豊かという特性を持っています。
そのため、非HSPではきにならないような小さな刺激や光、音、においなどに敏感に反応してしまいます。
このような特性を持っているため、HSPは他の人よりもストレスを感じる機会が多く、生きづらさを感じている人が多いです。
自律神経失調になる原因の1つにストレスがありましたよね。
HSPは、さまざまな刺激からストレスを受け続けると交感神経が活性化し、興奮や緊張状態が続きます。
そして、副交感神経の働きが弱まり、交感神経が過剰に優位な状態が続くと、自律神経失調症になる可能性が高くなります。
HSPの性質があるから、必ず自律神経失調症になるというわけではありませんが、特性をきっかけにストレスが溜まり、自律神経のバランスを崩す可能性はないとは言い切れません。
日頃から生活習慣に気をつけたり、ストレスが溜まる環境から離れたり、ストレスを発散するように心がけたり、自分の身を守るようにしましょう!
HSPが自律神経失調症にならないために「姿勢」に気を付けよう
自律神経にならないために、簡単にできる対処法として『自律神経丸わかりBook』で紹介されている「姿勢を正しくする」ことをご紹介します。
パソコンやスマートフォンを触る時の姿勢を意識したことはありますか?
パソコンやスマートフォンを操作する際に、猫背になっている人が大勢います。
そして、その猫背が自律神経の働きを阻害する要因になります。
猫背のような悪い姿勢を続けていると、背中や肩、首の筋肉が固まってしまい、そこからつながる頭蓋骨を包む筋肉にも影響します。
また、悪い姿勢によって内臓も圧迫されるため、内臓の働きにも影響を及ぼします。
スマートフォンやパソコンを見るときは、頭ごと下を向くのではなく、首を動かさずに背筋を伸ばした状態で、目線だけを下に向けるようにしてみましょう。できるだけ体への負担を軽くしましょう!
私も姿勢が悪いことが多いので、今回を機に気を付けるようにします…。
寝る前や起きてすぐに、布団に入ったままスマートフォンを触ってはいませんか?
立ったり座ったりしている間だけではなく、寝転んでいる間も姿勢を気にしましょう。 というのも、仰向けの状態でスマートフォンを触ると、首や手、胸などのさまざまな筋肉に負担を与えます。
また、スマートフォンのブルーライトは、交感神経の働きを強めるため、睡眠前のスマートフォンを触ることは控えるようにしましょう。
睡眠の質を高めるためにも、寝る1時間前にはブルーライトを浴びるのをやめて、リラックスする時間を過ごしましょう。
寝る前にYouTubeをみたり、SNSを見たりしがちなので、気を付けます!
自律神経失調症になる原因を回避して、健康な毎日を過ごそう!
HSPはだから、必ず自律神経失調症になるわけではありません。
しかし、HSPの刺激に敏感で繊細な性質により、ストレスを溜めてしまうことで、自律神経失調症を引き起こす可能性があります。
自律神経失調症の身体的・精神的な症状として、以下を紹介しました。
- 動悸
- 息苦しい
- 吐き気
- 便秘
- 耳鳴り
- めまい
- 立ちくらみ
- 目の疲れ
- 頭痛
- 手足や身体の痺れ
- 多汗
- 肩こり
- 筋肉痛
- 食欲不振
- 不眠
- 倦怠感
- 疲労感
- 突然の涙
- うつ
- だるさ
- 落ち込み
- 不安
- イライラ
- 情緒不安定
- 気力低下
- 集中力低下
少しでも違和感や、心身の不調を感じた場合は、できるだけ早く病院に行くようにしましょう。
カウンセリングなどで、話を聞いてもらうだけでもストレス発散に繋がりますよ。
また、簡単に自律神経の乱れを軽くする方法として「姿勢を正しくする」ことを伝えました。
日頃の何気ない姿勢や習慣から見直すことで、自律神経の乱れを整え、体調の改善を目指しましょう!